日本におけるクリスマスは12月24・25日で終わりますが、海外では年明けの1月初旬までお祝いするそうです。
そこで今回は、クリスマスイブに開催した「降誕祈祷」における黙想とクリスマスにまつわる奇跡の証しをみなさまにお届けします。
クリスマスは祝福の時
信仰者であっても世の中の商業ベースの波に乗せられ、プレゼントやいつもより豪華な食料の買い出し、人々との交わりなど慌ただしく過ごしてしまいがちなこの時期ですが、ふと我に返り、祈りを捧げたい思いが湧き24日降誕記念祈り会を開催しました。
金曜祈り会より短い時間でしたが、いつもとは全く違う霊的空気でした。
イエスの愛と癒しが世界中に特に日本を満たすよう祈ったところ、イエスの贖いを伴う愛で心が濃密に満たされました。
「あなたは神に愛されていますよ~」とクリスチャンよくが言う言葉からは神の愛はやんわりしたどこか遠慮がちなものに感じられるかもしれません。
実際のイエスの愛は熱く、自分の命を投げ出しても構わないというパワフルな身に迫って来る愛です。
この愛は地上の人間の誰も持っていない、ひとりひとりの魂を捉える力強い愛だと、昨夜祈りながら改めて心に覚えました。
この時期は世界中の教会、家庭、個人が主イエスに祈りを捧げている特別な時ですから、神の御国の扉が世界に開かれ、主の天使たちが活発に昇り降りして働き、人々の救いに用いられていることを感じます。
キリストの誕生日は12月25日ではないという説もありますが、正確なところは分かりません。
(降誕の年の星の動きを天文学的に考察すると9月13日前後ではないかと言われています)
また反逆者ニムロデや邪教ミトラの誕生説もありますが、12月25日を忌み嫌うべきではありません。
ある特定の日を「邪悪」と言う人は、12月25日に生まれた多くの人々を思いやるべきです。
いずれにしてもクリスマスは、イエスキリストの降誕を感謝しお祝いする時です。
クリスチャンでない人々でさえ「聖夜」という言葉でこの日を表現し、街中に賛美音楽が流れ霊的空気は一変し、世界中で捧げられるクリスチャンの祈りが天に届けられています。
つまり、地上の罪と邪悪な領域が聖められる大きな霊的祝福の時なのです。
実際、信仰者の真摯な祈りは天をも動かす力があります。
「ですからあなたがたは、互いに罪を言い表し、互いのために祈りなさい。いやされるためです。
義人の祈りは働くと、大きな力があります。」(ヤコブ5:16)
クリスマス伝道 奇跡の証
ここでみなさんに私が実際に体験した、主の働きの中での奇跡を証します。
賛美の油注ぎ
洗礼を受けてまもない頃の話。
様々な奇跡を通してキリストに救われた私は、十二使徒のパウロが回心し、イエスの信者を攻撃する者から、イエスの伝道者へと180度生き方を変えられたように、伝道への強い情熱を聖霊に注がれ、家族友人のみならず、路傍伝道までしていました。
その頃聖霊から賛美の油注ぎが下り、何故かたくさんの賛美歌が口から流れ出て止まらず、毎日自分で作詞作曲し家でひとりで歌っていました。
当時通っていた教会の牧師と賛美の話になり、聞きたい言われ一曲歌うと、録音してCDを作り伝道で配ろうというプロジェクトに発展。
歌うのは得意でしたが楽譜も書けない音楽素人のため、とあるバンド仲間を集う掲示板サイトを見つけ登録しました。
登録にはユーザー名とパスワードを記入するのですが、ふと心に浮かび登録したパスワードは
baby2525
このワードが、のちに与えられる奇跡を解き明かすことになるのです。
素晴らしい編曲者
伝道用に自前の賛美をボサノヴァにアレンジした曲をCD化して配布するため編曲・演奏してくれる人を募集ーとの旨をサイトの掲示板に載せたらすぐに返信があり、なんと私の家のすぐ近所にお住いの男性と分かり、近所のカフェでお話して、曲のアレンジをお願いすることに。
大変頭の良い感性の鋭い方で、仕事の傍ら趣味でジャズの音楽活動をされ、私のアレンジの要求もすんなり理解してくれました。
秀でたセンスは一度目の編曲作りの時点で既に分かり、神の働きの不思議を感じました。
と言うのも、実は彼に会う前に何人か「やりたい」という候補の方がいて、アレンジをお願いしてみたのですが、ピアノで編曲されてボサノヴァ調にならなかったり、別な人はジャズコードが難しくて覚えられなかったりと暗礁に乗り上げていたのです。
ところがわずか数回の編曲制作で、晴れて素人の私の賛美歌はボサノヴァの楽曲へと生まれ変わり、録音したCDを中心街で配布するに至りました。
CDにはナレーターが本業でしたので、聖書の話をラジオDJ風に解説したものと曲を入れました。
路傍伝道で十分に福音を伝えられなかった人にも「私が歌ってます。聞いてみて下さい」と言えば、必ず興味を持って受け取ってくれました。
歓楽街での伝道
ある日繁華街の待ち合わせスポットで路傍伝道中に、10人くらいの青年若者グループがいました。
その中のひとりは体格が良くて声も大きく威勢があり、圧迫を感じた私は出来ればもう少し大人しそうなタイプに声を掛けたいと思いながらも、同時に(グループの中心人物を制すれば、あとは容易)という知恵が聖霊から来て思い切ってこのリーダー的若者に声を掛けたところ、自分を選んで声掛けされたことを予想以上に喜んで、最後にはグループ全員に「ほら、お前もこのCDもらって話よく聞いて」と私の伝道を手伝ってくれるほどでした。
この若者グループには別な日にも同じ場所で偶然会い、その時も彼らは大変好意的で、CDをみんな聴いて良かったと言い、しかも「頑張って下さい。応援しています。」と伝道を励まされました。
聖霊の導きに素直に従って良かったと、小さな勇気の一歩がもたらす祝福を味わいました。
このCDの伝道メッセージの中心的内容は、こうした繁華街に集まる若者たちや酒に溺れる人たちに、様々な欲望を追い求めた先に待つ罪の束縛を伝え、そこからの解放と救いは、唯一の救い主イエスキリストしかないというものでした。
ですからこれから歓楽街に向かおうとする人々に、短い時間でも福音を伝え祈る働きは重要な意味がありました。
CDを聴いたある人は「これが私の待ち望んでいたものです」と喜び、ある人は主イエスに出会い救われ、ある人は聴きながら癒されました。
私の歌の技量が素晴らしかったのではなく、この伝道プロジェクトにイエスの救いの御力が強く現わされた結果でした。
このようなCD伝道の働きがあった年の12月、編曲者の方とCD完成のお祝いをする事になり、日にちは任せると言われました。
当時の信仰の友人に「お祝い会いつにしたら良いかな」と聞いてみたら、「それはやはり25日でしょう」とスパッと返事をもらったことに確信を得て
12月25日クリスマスの夜に決めました。
神からの大きな贈り物
近所のとある居酒屋で乾杯して食事をしながら、私はこのCDがいかに人々の心の慰め、救い、癒しに用いられているかを伝道現場での実際の証しからお伝えしたところ、お酒が大好きな方でしたがその話になると、飲む手をピタッと止めて、うっとりした視線でじっと聞き入っていらっしゃいました。
その方のそのような表情は初めて見たので内心驚きました。
人の心を捉える音楽はたくさんありますが、人の魂の救いに自分も携わった音楽が用いられているという事実の前に、恐らく世では味わえない深い喜びを感じられたのだろうと思います。
……さてそれから数か月が過ぎ、編曲者の方から連絡がありました。
妻が妊娠した。しかも双子の男子を宿していると。
これは大変めでたい事ですが、何より非常に聖書的な恵みだと感じました。
アブラハムの息子イサクの妻は双子の男子を産み、のちに双子の一人ヤコブは神から「イスラエル」という新しい名前を授けられ、ここからユダヤ十二部族が増え広まった歴史が思い浮かんだからです。
さらにこの双子の赤ちゃんの出産予定日は、12月25日だと言います。
そして予定通り25日、双子の男子が産まれました。ハレルヤ!
これは紛うことなき神の働きに携わった彼へ、主からの大きな恵みでした。
さあ、ここでみなさん憶えていらっしゃるでしょうか。
この証しの冒頭に書いたパスワード
baby2525
そうです。解き明かしは実にシンプル
赤ちゃん、25日(×2)
この時私は神が過去も現在も未来も統べ治める、全知全能の主であることを強く思い知らされました。
私たちは神の働きにおいてその先に何が待っているか知らず、真の神だけが全てを知り、人の心に熱意を与え、それぞれを用いて御心を達成される神の摂理の手中にいるのです。
なんと素晴らしい神の御業でしょうか。
祈り
天の父なる神様、あなたの偉大な御業を褒め称えます。
主はこのクリスマスという素晴らしい祝福の時をお与え下さり感謝します。世界中でイエスの降誕を祝い、感謝し、
すべての人の魂の救いを祈る時が、この時期だけではなく、日々の生活の中で全地に満ちますように。
すべての人の罪を取り除くため、神の御国から地上に来て受肉され十字架で死なれ、3日目によみがえった神イエスキリストの救いが今、苦しんでいる人、嘆き悲しむ人、病の人にもたらされますように。
主イエスの御名の栄光が世界中で、特にこの日本で今よりとこしえまで覆い統べ治められますように。